1998 Fiscal Year Annual Research Report
身体機能低下に伴う動作ゆらぎを考慮した映像理解によるコミュニケーション支援の研究
Project/Area Number |
10780245
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉野 和芳 神奈川工科大学, 工学部, 助手 (10298284)
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Keywords | 手形状推定 / 手話認識 / 指文字認識 / カラーパッチ手袋 / 固有空間法 |
Research Abstract |
本年度は,要介護高齢者や障害者の意図理解を目的として,色の異なるパッチを複数付けたカラーパッチ手袋を利用し,手指の屈伸動作におけるゆらぎの影響を軽減した手指形状の推定手法について検討した. 具体的には,本年度の成果は次の2点にまとめることができる. 1. カラー手袋の作成と冗長パッチの削除方法の検討 カラーパッチ手袋は手袋の指部分の4側面上の各関節間に色の異なるパッチを複数付けることで作成した.また,作成したカラーパッチ手袋上から冗長なパッチを削除することを行った.冗長パッチの削除は,推定対象となる指文字を表現した手を撮影した画像から各パッチごとに画素数を検出して,はじめに各パッチごとの画素数の分散値が小さいパッチを削除し,次に削除されなかったパッチ群においてクラスター分析し,類似度が高いパッチの一方を削除することで行った. 2. カラーパッチ手袋を用いた固有空間法による手形状推定手法の検討 被観測者の手を撮影した画像からカラーパッチ手袋上のパッチを抽出し,その画素数を基に固有空間法を利用して手形状の推定を行った.カラー手袋上のパッチの抽出は画像撮影時の背景にある物体を抽出しないようにヒストグラム逆投影法を利用して行った. 本研究の有用性を評価するため,手話における指文字を推定することを行い,95.0%の認識率を得た.
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