1998 Fiscal Year Annual Research Report
柔軟なデータ可視化機構を持つネットワーク型気象観測システムの開発
Project/Area Number |
10780266
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
脇山 俊一郎 仙台電波工業高等専門学校, 助教授 (10201154)
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Keywords | 気象観測 / 自動観測 / 気象データベース / データ可視化 / インターネット / 教育利用 |
Research Abstract |
本研究では、気象観測装置をコンピュータに接続して気象データの自動収集とデータベース化を図るとともに、気象データのみならずデータ可視化部品をも提供することにより、ユーザの目的や視点に合わせて気象データを検索・表示することが可能なネットワーク型気象観測システムの開発を進めている。 初年度は以下の事項について開発を行った。 気象データの自動収集を行うデータ観測サーバの開発:データ観測サーバは、気象観測装置を制御し、クライアントからのデータ要求に対して、リアルタイムの気象データを提供するものである。気象データには、気温、湿度、気圧などのように時間的に緩やかに変動するものと、風速、風向のように絶えず変動する2種類のデータがある。前者については要求時の観測データを応答すれば良いが、後者については一定時間内でのトレンドを応答するか、もしくは変動するデータを連続的にクライアント側に送信する必要がある。これらの異なったデータ要求が複数のクライアントから同時に発せられることもあるため、排他制御をしつつ、それぞれのクライアントにデータ送信が可能なサーバプロセスの構成について検討し、UNIXマシン上に実装を行った。 気象データベースの設計と実装:自動収集した気象データを格納し、過去の気象データの検索と提供を可能にするデータベースを設計・実装した。DBMSにはPostgreSQLを使用し、ファイル上に格納していた約4万件の気象データをデータベース化した。また、現在はデータ観測サーバのプロトタイプとの間で10分間隔でデータを獲得し、自動的にデータベースに格納するようにしている。 今年度は、追加採択であったこともあり、実装環境の整備に追われてしまい研究成果の発表の機会を逸してしまった。次年度は本研究の特徴である柔軟なデータ可視化機構の設計・実装を進めるとともに、成果発表についても積極的に行っていきたい。
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