1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10780346
|
Research Institution | Asahikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
古崎 睦 旭川工業高等専門学校, 物質化学工学科, 助教授 (40280317)
|
Keywords | ホタテ貝 / 中腸腺 / ウロ / 焼却 / カドミウム / 物質収支 / トリメチルアミン |
Research Abstract |
1カドミウム気化挙動の雰囲気依存性 ホタテ貝の中腸腺(ウロ)を900℃で加熱焼却し、(1)焼却灰、(2)焼却管壁析出物、(3)飛灰、(4)排ガス吸収液中のカドミウム量を測定して物質収支を調べた。今年度はカドミウム気化の雰囲気(酸素分圧)依存性をより詳しく検討するために、純酸素中での焼却・分析を行った。カドミウムの気化率は窒素中で約92%、空気中で約57%であったが、酸素が充分に供給される条件下では6%程度まで低下した。このことは、空気中でのカドミウムの気化が、ウロの有機成分が燃焼する際に局所的な酸素不足の雰囲気が形成される結果進行することを示唆していると思われる。今後は表面状態分析などの手法を用いて、カドミウムが気化する際の化学種について検討を行う予定である。 2トリメチルアミンの分析 ホタテ貝加工残さの腐敗過程で発生するトリメチルアミン(TMA)について、その分解除去に向けた準備実験を行った。すなわち、濃度既知のTMAを含む試料ガスを濃縮後、ガスクロマトグラフ(FTD)に導入することにより、数ppbのTMAを検出できることを確認した。今後は、標準ガスを用いて二酸化チタン光触媒によるTMAの分解挙動を調べ、さらに実際の腐敗過程で発生するTMAについて検討を進める。
|
Research Products
(1 results)