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1998 Fiscal Year Annual Research Report

分子間電子移動反応における蛋白質の動的挙動の結果-共鳴ラマン分光法による解析

Research Project

Project/Area Number 10780399
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

海野 雅司  東北大学, 反応化学研究所, 助手 (50255428)

Keywords共鳴ラマン / ヘム蛋白質 / 電子移動 / チトクロームP450 / 鉄硫黄蛋白質 / 振動分光 / 複合体 / 一酸化窒素
Research Abstract

本研究の目的は蛋白間における電子移動反応と複合体形成による蛋白構造変化の相関を明らかにすることである。そこで10年度には試料蛋白質の抽出、精製と複合体形成が蛋白質の活性中心近傍に及ぼす効果を可視光励起の共鳴ラマン分光法によって検討した。
1. 蛋白間電子移動反応にたずさわるいくつかの金属蛋白質について精製等を行い、本研究を遂行する上で必要となる試料の調製を行った。
2. 共鳴ラマンスペクトル測定のための光源として可視光の連続発振レーザーを用い、試料蛋白質単体および複合体の共鳴ラマンスペクトルを測定した。その結果以下の知見を得ることに成功した。
(1) ヘム酵素のチトクロームP450cam一酸化窒素結合体について電子供与蛋白質であるプチダレドキシンとの複合体形成の効果について調べた。その結果チトクロームP450camのヘム鉄と一酸化窒素の間の伸縮振動が複合体形成によって大きく変化することを見い出した。このことからチトクロームP450camは複合体形成によって活性中心近傍の構造が大きく変化することが明かとなった。
(2) チトクロームP450cam酸素結合体の共鳴ラマンスペクトルを測定し、Fe-O-Oの変角振動モードの帰属にはじめて成功した。11年度はこの帰属をもとに、上記(1)の結果も考慮してチトクロームP450camのFe-O-Oの変角振動モードに対するプチダレドキシンとの複合体形成の効果等についても検討する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Macdonald et al.: "Identification of the Fe-O-O Bending Mode in Oxycytochrome P450cam by Resonance Raman Spectroscopy" Journal of the American Chemical Society. 121・3. 376-380 (1999)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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