1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10780512
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
村田 哲 日本大学, 医学部, 助手 (60246890)
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Keywords | 頭頂連合野 / 手の運動制御 / 視覚的フィードバック / サル / 単一ニューロン活動 |
Research Abstract |
今回の実験は特にサルの頭頂間溝外側壁前方部(AIP野)に、手の運動の視覚的なフィードバック制御の機能があるどうかを調べるのが主な目的である。そのため、物体を掴むときの手の運動だけの画像を呈示するために、ビデオ画像を処理する目的でデジタルAVミキサー(PanasonicWJ-MX50A)を購入した。 この装置によってクロマキーの手法をもちいて、青く塗られた物体が消去され、 手の運動のみ呈示可能であることを確認した。 現在、手の運動の制御装置を改造中である。 サルが手の運動をモニターでみながら、物体を掴む運動をコントロールするという当初の実験計画のために、サルの目の前に液晶のビデオモニターを取り付け、また運動のモニター用のビデオカメラも取り付けをおこなっている。 また静止画の手の映像を呈示するため、プログラムも修正しているところである。 また、現在サルの訓練を続行中であるが、いまだ直視下の手の操作運動課題の訓練中で、手の運動の制御装置の改造が終わりしだい、モニター画面での手の操作運動課題に移行する予定である。実際の単一ニューロン活動の記録については、サルの訓練終了後に開始する。 さらに今後、より直視下の手のイメージに近づけるため、液晶画面から、ヘッドマウント型のモニターに変更し、両眼立体視で手の運動をモニターできるように装置を変更することが必要となると思われる。この他、実際にはサルは手を動かさずに、あらかじめ記録しておいた手の運動の動画のみを呈示することも検討中である。
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