1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10835001
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鈴木 陽一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20143034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 海永 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (60312667)
高根 昭一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (90236240)
小澤 賢司 山梨大学, 工学部, 助教授 (30204192)
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Keywords | 音空間 / 音像定位 / 頭部運動 / 頭部回転 / 頭部伝達関数 / DSP / 運動センサー / 動的知覚 |
Research Abstract |
本年度には,前年度に構築した聴取者の動きに追従して頭部伝達関数の切りかえを行うことにより,聴取者の動的な動きに対応することが可能な,音空間再生システムを用い,聴取者の頭部の運動を許した場合と積極的に運動を許した場合の音像定位能力について聴取実験を行った.この実験では,刺激音として,低周波数帯域雑音,高周波数帯域雑音,広帯域雑音を用い,また持続時間を100msから3sまで変化させ,水平面内の音像の定位精度との関係を調べた.その結果,低周波数帯域雑音について,特に,頭部回転の影響/効果が大きく表われることが明らかになった.また,頭部を積極的に移動させて音空間知覚を行わせたときの,頭部運動のパターンを運動センサーを用いて詳細に測定した.その結果,頭部の回転は,正面と音像の方向の中間の方向までに留まる場合が多いことや,水平面の定位を行わせているにもかかわらず,縦方向の頭部運動がはっきりと観察されることなどの興味深い知見を得た. 上記のシステムの完成により,遅れ時間の検知限,弁別限を明らかにするための実験が可能となった.実験の結果,頭部伝達関数の遅れ時間の検知限が約50msであること,また弁別限は遅れ時間が100msを越えると極めて大きくなるとの,重要な知見を新たに得ることができた.
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Research Products
(2 results)