臨場感の伝達を配慮した遠隔地手話通訳システムのための基礎的研究

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 10835027
• Research Institution: Tsukuba College of Technology
• Principal Investigator: 加藤 伸子 筑波技術短期大学, 電子情報学科, 助手 (90279555)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 内藤 一郎 筑波技術短期大学, 電子情報学科, 助手 (00237182) ; 村上 裕史 筑波技術短期大学, 電子情報学科, 講師 (20219900) ; 石原 保志 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 助教授 (70212917) ; 皆川 洋喜 筑波技術短期大学, 電子情報学科, 助手 (00273285)
• Keywords: 手話 / 聴覚障害者 / 通訳 / 遠隔地通信 / テレビ電話 / テレビ会議システム / 臨場感 / コミュニケーション

Research Abstract

今後、テレビ電話などを活用した遠隔地からの聴覚障害者への手話通訳支援の実現が期待される。そのため、より効果的なシステムの構築や利用方法の検討を目的として、本年度以下の検討を行った。
1 聴覚障害者同士の遠隔地通信に関する評価実験
聴覚障害者同士の1対1場面での遠隔地通信に関する評価実験を行った。評価は、実験前後に行った被験者へのアンケートならびに実験で交わされた会話の内容、会話時の手話表現、表情やしぐさの変化などで行った。
2 聴覚障害者への遠隔地手話通訳に関する評価実験
手話ができない健聴者が1対1の状況で聴覚障害者へ指示を行う場面や聴覚障害者から相談を受ける場面などでの遠隔地手話通訳に関する評価実験を行った。評価は、1の実験と同じ内容を被験者ならびに手話通訳者に対して行った。
3 聴覚障害者への遠隔地手話通訳に関する評価分析
聴覚障害者同士の遠隔地通信の評価実験ならびに聴覚障害者への遠隔地手話通訳の評価実験の結果を比較検討し、遠隔地から聴覚障害者へ手話通訳を行う際の問題点や注意点などの評価分析を行った。
4 実験用システムに関する再評価
今回の結果を基に、遠隔地手話通訳に関する評価実験を行う実験システムを授業などの1対多の場面に応用する際の問題点や注意点、ならびにシステムの改善点などの評価分析を行った。
今後、上記の検討結果を基に、区切りの良い内容に関しては、順次詳細な検討を加えながら発表していく予定である。