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1998 Fiscal Year Annual Research Report

Hox遺伝子から探る棘皮動物の進化

Research Project

Project/Area Number 10836009
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

山口 正晃  金沢大学, 理学部, 助教授 (60182458)

Keywords棘皮動物 / ヨツアナカシパン / Hox遺伝子 / 五放射相称 / 前後軸
Research Abstract

Hox遺伝子群は染色体上でクラスターを形成し、動物の前後軸を支配している。本研究は、五放射相称の棘皮動物の発生過程でのHox遺伝子群の発現パターンを解析することによって、棘皮動物の軸性を明らかにすることを目的としている。Hox遺伝子のホメオドメインでよく保存されている第1と第3ヘリックスに対する縮重プライマーを用いて、ゲノムPCR法とRT-PCR法によってヨツアナカシパンのHox遺伝子を増幅し、その塩基配列を決定した。その結果、12種のHox遺伝子(Pj1-Pj12)を単離した。既知のウニHox遺伝子と近隣接合法を用いて比較した結果、Pj4,Pj9,Pj12は新規のウニHox遺伝子であった。これら3種を脊索動物のHox遺伝子と比較したところ、Pj4=Hox2,Pj9=parahox3,Pj12=Hox1であると予想された。つまり、ウニではこれまで報告されていない前方Hox遺伝子が存在し、かつ発現していることから、ウニはほぼ完全なHoxクラスターを保持していることが明らかになった。
Hox遺伝子のホメオドメインはお互いに相同性が高いので、胚での発現パターンを解析するために各パラログに特異的なプローブが必要である。そのため、各パラログのホメオドメイン以外の配列を3'-RACE法と5'-RACE法によって単離することを試みた。これまでにPj5とPj8を除く10種のHox遺伝子の3'側の配列を単離し、その配列を決定した。これらの遺伝子断片を各パラログ特異的なプローブとして、ノーザン解析とin situハイブリダイゼーション法によって胚でのHox遺伝子の発現パターンを解析する予定である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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