2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10837002
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
石井 修 山形大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80282234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神戸 士郎 山形大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (20211188)
篠原 慎一 環境電磁技術研究所, 機器対策技術部, 部長
森田 博昭 山形大学, 工学部, 教授 (50005914)
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Keywords | 電磁波障害 / 磁性体 / ケーブル / アモルファス / ノイズ / フィルタ / 磁気損失 / シールド |
Research Abstract |
前年度に引き続き、Co系アモルファス合金リボンで信号ケーブルを被覆した場合の信号品質,放射ノイズの抑制,外来ノイズ耐性(イミュニティ)について検討した。その結果,ケーブルを直にCo系アモルファス合金リボンで被覆した場合には信号伝送損失が増大するが,ケーブルの周囲をAl箔で静電シールドし,その後Co系アモルファス合金リボンを被覆した場合には,ケーブルのみと同等の信号伝送損失が得られることを明らかにした。また,ノイズ放射特性やイミュニティもAl箔の静電シールドとCo系アモルファス合金リボン被覆を併用することで,大幅に改善可能なことを見いだした。さらに,ALシールドだけでなくCo系アモルファス合金リボン被覆も接地することで,信号伝送損失,放射ノイズの抑制,外来ノイズ耐性の全てがいっそう向上することも明らかにした。 次に,Co系アモルファス合金リボン被覆ケーブルの長期使用に伴う特性変化を検討した。Co系アモルファス合金リボン被覆ケーブルを20mmの曲率で100回屈伸することでCo系アモルファス合金リボンに平均数ミリ間隔で無数の破断を生じさせた後も,放射ノイズの減衰量は変化しないことを見いだした。すなわち,Co系アモルファス合金リボン被覆ケーブルは長期使用可能なことを実証した。
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