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2000 Fiscal Year Annual Research Report

イヌにおける急性相反応が薬物の体内動態に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 10839006
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

下田 実  東京農工大学, 農学部, 助教授 (50154323)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小久江 栄一  東京農工大学, 農学部, 教授 (50014965)
Keywordsイヌ / 急性相反応 / 薬物代謝 / シトクロームP450
Research Abstract

ビーグル犬4頭を用い、フェニトインおよびメトプロロール静脈内投与後の動態に対する急性相反応の影響を検討した。急性相反応はE.coli由来のLPSを50μg/kg筋肉内投与することによって誘発した。フェニトインの全身クリアランスは、急性相反応によって60%程度に有意に減少した。これに対応して、平均滞留時間も4.5時間から7時間へと有意に延長した。したがって、フェニトインの体内動態は、急性相反応によって著しく影響された。これらの結果は、in vitro試験で得られたシトクロームP450(CYP)の量的な減少から、予測が可能であった。これに対し、メトプロロールの体内動態は、急性相反応によってさほど影響されなかった。全身クリアランスには減少の傾向、平均滞留期間には延長の傾向が認められたが、in vitroのCYP活性の低下からの予測とは、かなり異なった。
ビーグル犬4頭を用い、ニフェジピン製剤経口投与後の動態に対する急性相反応の影響を検討した。急性相反応はE.coli由来のLPSを50μg/kg筋肉内投与することによって誘発した。ニフェジピンの吸収速度には変化はなかったが、生体内利用率は2倍近くに増加した。血漿中濃度の消失相の傾きも緩やかになり、この相の濃度は無処置の2倍以上であった。したっがって、ニフェジピン経口投与後の動態は急性相反応によって著しく影響された。この結果からは、投与量を半減することで無処置と同程度の血漿中濃度推移が得られると考えられるが、これはin vitroのCYP活性の結果からの予測にほぼ匹敵した。したがって、ニフェジピンの動態への影響はin vitroのCYP活性の結果から予測可能と考えられた。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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