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1999 Fiscal Year Annual Research Report

ネコにおける膜性腎症の臨床病態と尿中微量蛋白分析による診断的意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10839016
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

星 史雄  北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (00219164)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川村 清市  北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (60050530)
樋口 誠一  北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (60095510)
Keywords膜性腎症 / 尿中微量蛋白 / 分離・精製 / アミノ酸配列 / ネコ血清アルブミン / ネコIgG / c-BSA
Research Abstract

昨年度の実験ではc-BSAを週3回、3ヶ月間静脈内反復投与によって作出に成功したネコの膜性腎症モデルにおいて、24hr尿中蛋白排泄量、尿中蛋白濃度、および尿中蛋白濃度のCre補正値は早期から腎臓機能を反映していたと考えられた。さらに、その尿中蛋白のSDS-PAGEによる組成分析の結果より、膜性腎症の指標となる9本の蛋白質バンドが検出された。そこで本年度は、検出された蛋白質バンドのうち、113.2kDa蛋白質(113UP)および160.5kDa蛋白質(160UP)の分離・精製を行い、そのアミノ酸配列を調べることにより同定を試みた。電気的蛋白質溶出法・HPLC法で精製された113UPは、アミノ酸配列ではネコ血清アルブミン(FSA)と一致したが、分子量では一致しなかった。そこで、電気的溶出後の113UPは未処理のまま、もしくはdithiothreitol(DTT)処理してSDS-PAGEに供した。その結果、分子量113.2kDa、69.7kDa、68.3kDa、65.1kDa、および60.3kDaの5本の蛋白質バンドが検出され、それらのアミノ酸配列はいずれもFSAと高い相同性が認められた。これらを総合すると、113UPは変性したFSAがS-S結合により二量体形成した蛋白質であることが示唆された。また、160UPは電気的蛋白質溶出法によって精製することに成功し、その分画をDTT処理してSDS-PAGEに供した結果、分子量160.5kDa、50.5kDa、47.8kDa、および25.0kDaの蛋白質バンドが検出され、これらの蛋白質バンドのアミノ酸配列はIgGと非常に高い相同性が得られた。さらに、抗ネコIgG抗体を用いたWestern blottingにより免疫学的にネコIgGと同定された。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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