1998 Fiscal Year Annual Research Report
「思いやりの必要性と自己責任性」の認知構造に関する研究
Project/Area Number |
10871021
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
広田 信一 山形大学, 教育学部, 講師 (70292406)
|
Keywords | 思いやり / 愛他行動 / 向社会的行動 |
Research Abstract |
本年度の計画では,思いやりに関する認知的要因を収集し,思いやりの必要性の認知を構成する要因について明確化することが目的であった. そこで大学生を対象に思いやり行動に関するアンケートを行い,それに従ってエピソードの分析を試みた.その結果,思いやり行動には無限のエピソードがあるが,思いやり行動を構成する主要な要因が,エピソードを代表する構成要因になるであろうことが想定された.そこで思いやり行動を構成する認知的要因を可能な限り部分に分割し,それらの再評価を通して,思いやり行動を分析するといった方針のもと,質問紙を作成した. 質問紙を大学生を対象に,実施現在その分析作業を行っている.その結果に従って平成11年度の計画を実施することで,本研究全体の目的が達成されると考えられる.
|