1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10871054
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Research Institution | Osaka University of Commerce |
Principal Investigator |
水田 正史 大阪商業大学, 商経学部, 助教授 (80219633)
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Keywords | イラン / カージャール朝 / マシュハド / イギリス / インド / 西洋の衝撃 / 貿易 / 金融 |
Research Abstract |
交付が決定した旨、平成10年10月末に通知を受けるや、できる限り早く史料を得るべく努力したが、研究の「骨組み」として利用する予定をしていたイギリス公文書局(Public Record Office)所蔵の外交文書が、海外からのマイクロフィルムでの取り寄せということもあり、思うように収集できなかった。まだ、本研究が取り扱う予定であった機関(1840年頃から1920年頃まで)の内4年間分ほどしか収集できていないという状態である。 したがって、研究期間内に予算内で研究を終わらせるためには、「骨組み」となる史料を国内で容易に入手できるものにし、イギリス公文書局から取り寄せる史料は「肉付け」的な利用にとどめるといった工夫が必要となる。具体的には、イギリスの議会文書として刊行されたイギリス領事報告(国内で閲覧・複写可能であることは確認済み)を「骨組み」にし、それをイギリス公文書局から取り寄せた史料やペルシャ語史料などで「肉付け」していくという方法で研究を進めていくという方法が考えられる。 そこで、この方針にのっとり、さっそくイギリス議会文書の収集に着手した。幸い、岡崎正孝氏(大阪外国語教授)のご高配をたまわることができ、収集すべきイギリス議会文書の内、本年度は、著書や論文といった形での「実績」は残せなかった。本年度は、できる限り早くイギリス議会文書の収集を終えて、史料読解に取り掛かることにしたい。
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