1998 Fiscal Year Annual Research Report
自動粒度分析機によるシーケンス層序の流体力学的解析
Project/Area Number |
10874070
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
新妻 信明 静岡大学, 理学部, 教授 (80005818)
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Keywords | 粒度分析 / シーケンス層序 / 流体力学 / Windows98 |
Research Abstract |
既存の自動粒度分析機についての情報を集めるとともに,それぞれの特徴と問題点を検討し,沈降管中を落下する堆積物粒子量を計測するために,複数箇所における種々の波長の光透過量,および圧力素子による水圧変化を計測する方法を採用することとした. シーケンス層序を確立するに当たって用いられている岩相層序とその粒度組成について検討するために,長野県犀川流域の新第三系について野外調査および予察的試料採取を行った.また銚子半島において実施された陸上学術ボーリング試料についても流体力学的解析を実施するために,掘削試料から分析用試料を採取作業に立ち会い,試料の配分を受けた. これまで,種々の機器の自動制御に計算機を使用してきたが,それらは16ビットのMS-DOS上において駆動している.1996年以降,パーソナル計算機は32ビットのWindows95を標準に搭載するようになり,新たに入手できる計算機を制御に使用できなくなっている.野外調査の宿舎において用いる自動粒度分析器用の計算機は,入手が容易で置き換え可能であることが最も重要である.そこで,Windows98搭載計算機の販売を待って購入し,自動粒度分析器用のソフトウエア開発に着手した.自動粒度分析器における計測・操作部にっていは汎用性と実績があるGPIBを使用することとした.GPIBによる基本操作についてのWindows98用ソフトを確立するとともに,計測結果を数値解析して画像表示するソフトウエアの開発を行った.この種の計算機処理に関して,Windows95と98の間には障害になる基本的差異がないことが確認された.これらの基本要素が確立されたので,今後,自動粒度分析器に用いられる種々の組み合わせや解析法に対応することが可能になった.
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