1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10875080
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西田 正吾 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (00273607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
才脇 直樹 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (20252637)
吉田 哲也 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (80294164)
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Keywords | 概念相違 / ヒューマン・インタラクション / 創発のモデル化 / カオス |
Research Abstract |
本研究では,視点や価値観の異なる他者からの指摘や示唆などの「ヒューマンインタラクションにおける創発」のモデル化について検討を行い,実際にモデルの構築を行っている.今年度は,ヒューマンインタラクションにおける創発現象の分析として,人間同士がインタラクションの過程で「視点や価値観の異なる他者からの示唆・指摘」,「議論による新たな問題の発見」等の形で相互に影響を与えあうケースを取り上げ,概念相違を検出する手法を提案し,プロトコル分析を行った.また,相転移や引き込み現象に基づいた創発のモデル化についても検討し,具体的にはカオスを用いた群衆行動の生成やユーザが予想しない動きを自動生成するアニメーション生成支援環境,エージェントを用いた協調型自動演奏モデルなどの手法について検討を行った. 来年度は,本年度の検討結果やプロトタイプシステムによるシミュレーションデータに基づいて,それぞれ本格的なシミュレーションシステムを開発し評価を行うと共に,創発モデルの「知的支援」への適用について考察を加える予定である.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 西田 正吾: "複数の人間における概念相違検出のためのインタフェースの設計" 情報処理学会論文誌. 39.5. 1195-1202 (1998)
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[Publications] 西田 正吾: "権限・義務・責任・知識を考慮した緊急時のコミュニケーションモデル" 電子情報通信学会論文誌A. 採録決定. (1999)
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[Publications] S.Nishida: "Design of Groap Communication Support System for Emevgent Sltnction〜" Proc.of the 14th European Meating on Gbemetcs and Sys.Res.559-564 (1998)
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[Publications] Yoshida,T.: "A cooperation Method to Exploit Design Rationales for Agents" Proc of the Intl.Conference on IAS5. 647-654 (1998)
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[Publications] N.Saiwaki: "Environ ment of Computer Aided Motion Acguisition Besed on 3DSpring Model" Proc.of the 5th Intl.Workshop on DMS. 104-108 (1998)
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[Publications] N.Saiwaki: "Cooperative Performance System basedon Agents with Mental Model" Proc.of the 7th IFAC/MMS‘98. 47-52 (1998)
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[Publications] Shogo Nishida: "Advanced Database Systems for lntegration of Media and User〜" Y.Kambayashi et.al,(Eds)World Scientific, 281-286 (1998)
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[Publications] Shogo Nishida: "Cognitive System Engineering for Process Control" E.Hollnagel and H.Yoshikawa(Eds.)Groningen,The Netherland, 108-114 (1998)