1999 Fiscal Year Annual Research Report
Debye効果を用いる衝撃性大振幅超音波の新しい計測方法の確立
Project/Area Number |
10875085
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
大谷 隆彦 同志社大学, 工学部, 教授 (50066205)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松川 真美 同志社大学, 工学部, 講師 (60288602)
|
Keywords | Debye effect / ionic vibration potential / ultrasonic vibration potential / ultrasonic sensor / shock wave measurement |
Research Abstract |
1999年度(平成11年度においては下記の検討を行い成果を得た。 (1)超音波振動電位の周波数応答: 超音波振動電位を検出する電極対プローブは音響双極子の音場特牲と同じ特性を持つことを理論的に示し、実測によって検証した。すなわち音場内での受波の指向性はダイポールの特性を示す。周波数応答は電極間隔が1/2波長となる周波数で最大値となり、この周波数より低い周波数では積分特性に漸近する.積分特性を持つ周波数範囲では微分特性の補正をすると極めて広帯域で平担な周波数応答が得られることが確認できた。 (2)超音波振動電位の過渡応答: 電極対プローブの過渡応答を正弦波バースト波を用いて、10[MHz]以上の広帯域の校正用標準ハイドロホンと比較して検討した。電極対プローブは機械共振系を持たないので極めてすぐれた過渡応答を示すことが確認できた。衝撃放電により発生した大振幅パルス音波についてもほぼ理輪通りの双極子のインパルス応答を持っていることが確認できた。 (3)超音波振動電位の大振幅音圧における直線性: 標準ハイドロホンと比較した結果、400[kPa]の大振幅音圧までの範囲では十分な直線性が確認できた。 (4)超音波センサとして電極対プローブは感度が低いので,電極対プローブは静電誘導ノイズの影響を避ける工夫が必要である。この誘導ノイズの低減または回避の手法を検討することが次年度の課題である。 これらの成果の一部は、論文か採択され2000年9月の国際会議にて発表の予定である。
|
-
[Publications] T.OTANI, Y,KAMIYAMA: "High intersity ultrasonic wave detection-An application of Debye effect on ionie vibration potential-"Proceedings of the 5th Congress on Acoustics. 9月(採択決定). (2000)