1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10875145
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
井口 学 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (00043993)
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Keywords | 画像解析 / 粒子 / 粒子追跡法 / 流速測定 |
Research Abstract |
2次元流れ場に対する動的画像解析法は近年長足の進歩をとげており,ビデオ撮影した1画面当り通常数百個の粒子の速度ベクトルをほぼリアルタイムで測定可能なレベルまで達しているが,従来速度ベクトルを求めることに主眼がおかれ,粒子数を数えるようにはなっていない.しかしプログラムを少し改良するだけでこのことは達成可能であると考え,研究を開始した. 本年度は2次元流れ場の代表例として,ロート状の出口から空気中へ連続的に自由落下するポリスチレン粒子の数を測定するための実験装置の製作と調整を行い,落下粒子数の測定ならびにデータ整理に着手し,同時に粒子数計測用プログラムの開発と改良に取り組んでいる. 現在のところ,落下粒子数が少なく粒子の重なりがほとんど無い場合については,±5%の精度で単位時間あたりに落下する粒子数を数えることができるようになっている.この成果は既にISIJ International誌へ投稿しており,掲載可の通知を得ている. なお,精度を±1%にまで向上させるとともに,重なり粒子が多い場合にも適用できるプログラムを開発するために鋭意努力中である. さらに,水中に設置したロート状の出口から水中へ連続的に落下するポリスチレン粒子の数を測定するための実験装置の製作と調整を行っている.
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