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1998 Fiscal Year Annual Research Report

耕作放棄水田等を利用したワサビ田造成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10876048
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

馬場 秀和  岩手大学, 農学部, 教授 (80003789)

Keywords耕作放棄田 / ワサビ田試験田 / 畳石方式 / 破砕転圧工法
Research Abstract

岩手県浄法寺町の稲庭岳(標高550m)山麓に存在する耕作放棄田に於いて、6×8=48m^2のワサビ田試験田を造成した。その構造は、長野県の松本盆地や静岡県の伊豆半島で造られている畳石方式によるワサビ田の構造に倣ったものである。畳石式のワサビ田造成では漏水がしばしば問題となるが、本試験田の場合、現地上を用いて、厚さ20cmの底盤とその四周に巡らした高さ50cmの畦を、水田と同じように破砕転圧工法に準じて、ブルドーザー転圧によって造成し、ワサビ田からの下方と側方への漏水を防いだ。この遮水性土構造枠の中に、厚さそれぞれ15cm,30cm, 15cm,15cmのクラッシャーラン層,畳石層,石レキ層,作土層を順に重ねてワサビ田を造成した。
現在は、造成しだワサビ田に沢水を導水し、各土層の泥落しと目詰まりによる田床面への水上げを図っている状態である。平成11年4月にはワサビ苗を購入し、ワサビ田への作付けを行う予定である。
ワサビ栽培の先進地である静岡県伊豆地方や長野県松本平地方では降雪がほとんどなく、路地栽培が一般であるが、岩手県の最北部に位置する浄法寺町では降雪が2m以上にもなるため、冬季間はハウスによる覆いが必要と考えられ、現地ではワサビ田を施設園芸用ハウスで覆った。
本年は自然の地形や湧水に恵まれた広大な静岡県、長野県に於けるワサビ栽培の実際を見る機会を得、また、栽培者からの話を聞くことが出来、本研究にとって極めて有意義であった。これら先進地では降雪がほとんどなく、ハウスの必要もないことが周年の露地栽培を可能とするとのことであった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 馬場秀和: "耕作放棄水田等を利用したワサビ田造成" 農業土木学会誌.

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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