1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10876048
|
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
馬場 秀和 岩手大学, 農学部, 教授 (80003789)
|
Keywords | ワサビ田造成 / 土構造 / 岩手山麓 / 湧水地帯 / 耕作放棄水田 |
Research Abstract |
本年度は、岩手県玉山村生出野(おいでの)地区にワサビ田を造成した。当地区は岩手山の山麓裾野部にあたり、岩手山並びに岩手山麓に降った降水が地下水となって地表部近くに流出する地帯である。そのため、年中、豊富で清涼な地下水に恵まれ、水温も14度Cとワサビ栽培のための水温としては申し分のない値であり、ワサビ田造成地として良好な条件が整っているものと判断された。現地の土壌が岩手山起源の火山灰土であることから、自然状態では過大な漏水が生ずることが明確であったが、バックホウによる現地の自然土の破砕転圧層並びに畦転圧によって、底盤並びに畦としての十分な不透水層を造成する事ができることが、土質試験によって確認したされた。 ワサビ田を覆うハウスとしては、積雪地帯のワサビ田であることを考慮して、コンクリートのつか石を土台として、アーチ型のコンクラハウスを組み建て、寒冷地用の厚手のビニールシートで覆い、降雪によるワサビに与える害を防ぐものとした。
|