1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10876049
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
加藤 誠 東京農工大学, 農学部, 教授 (50015096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 拓 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (40237730)
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Keywords | 黄土 / 不攪乱土 / 攪乱土 / コラプス沈下 / せん断強さ / 含水比 / 可溶性炭酸塩 / 透水性 |
Research Abstract |
研究の中の年度であるが、今年度は、研究棟の改修のため、化学分析機器が十分い機能しないので化学分析データが得られない。そのため研究が停滞した。 締固め実験供試体の作成方法の検討や文献調査に多くの時間を費やせざるを得なかった。その結果、2〜3の興味深い研究があることがわかった。 (1). 見かけの粘着力は、締固め含水比が4.7〜7.5%では、ほぼ一定で、9.5kPa程度、7.5%以上では含水比が増加するにつれて、比例的に低下する。 (2). せん断抵抗角は、締固め含水比が4.7〜7.5%では、29〜28°で若干低下を見る程度であるが、7.5%以上では急速に低下する28〜25°へと急速に低下する。 (3). 黄土の物理的性質や力学性質が地域性ある。特に、力学特性に関しては、せん断抵抗角の変化は垂直方向では、26〜30°以内、水平方向では27〜28°であり、大きな変動はない。見かけの粘着力は、垂直方向には10〜30kPa、水平方向には6〜50kPaの変動が見られる。そのため、黄土の地域性に注意が必要である。この理由は、含有炭酸塩などの大きく影響するのではないかと思われる。 現在、コラム試験により透水水量とイオンの容脱量と関係について、実験中である。その結果より、締固め供試体による、容脱の程度とせん断強度、コラプス沈下量の関係について調べる予定である。
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