1998 Fiscal Year Annual Research Report
自己相関蛍光測定法による単一タンパク分子と生体膜の相互作用解析
Project/Area Number |
10877022
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
高桑 雄一 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40113740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 栄子 , 助手 (50119939)
金城 政孝 北海道大学, 電子科学研究所, 助教授 (70177971)
萬野 純恵 , 講師 (10101205)
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Keywords | 自己蛍光相関蛍光法 / 4.1タンパク質 / 赤血球 / ホスファチジルセリン(PS) / バンド3 / 反転膜小胞 |
Research Abstract |
平成10年度(初年度)は4.1タンパク質と膜の相互作用について、自己相関蛍光測定法(FCS)による基本的な検討を行った。 ヒト赤血球膜から精製した4.1夕ンパク質とその膜結合ドメイン(30kDa)を蛍光標識(Rhodamine)し、種々のリポソーム (PSのみ、PCのみ、両者混合)、バンド3再構成PCリポソーム、赤血球膜の反転膜小胞と混合し、FCSを用いて"蛍光分子のゆらぎ"を記録し、拡散定数、分子の大きさを測定した。測定条件は赤血球内の生理的条件(130mMKCl,20mMNaCl,pH7.4)とし、蛍光標識タンパク質濃度はレーザーの共焦点領域に1〜2分子存在する濃度(10^<-8>M)とした。 4.1タンパク質をPSリポソームと混合すると"ゆらぎ"の振幅が増大し、両者の結合が示されたが、PCリポソームには結合せず、PS/PC混合リポソームではPSの割合の増加に伴い結合率が増加した。この4.1タンパク質-PS間の特異的結合は、さらなるPSリポソームの添加でも変わらず、その他の生化学的検討結果と合わせて疎水性結合であると考えられた。一方、4.1タンパク質はバンド3再構成PCリホポームおよび反転膜小胞に結合し、既知の4.1タンパク質-バンド3間の結合がFCSでも確認された。これらの結果は膜結合ドメイン(30kDa)でも認められ、30kDa上にPS、バンド3との結合部位の存在が明らかになった。 FCSによる溶液中での単一分子の検出は、タンパク質分子と膜の相互作用解析にも十分適用できると考えられ、次年度は、タンパク質の修飾(リン酸化)、調節因子(カルモジュリン)の結合・解離の効果について検討する。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 金城政孝 他: "Detection of asymmetric PCR products in homogenous solution by fluoresceuce correlation spectroscopy." Bio Techniques. 25. 706-715 (1998)
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[Publications] 金城政孝 他: "Single molecules analysis of restriction DNA fragweuts using Fluores ceuce Comelation Spectroscopy." Anal.Biochew.260. 166-172 (1998)
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[Publications] 金城政孝 他: "Synthesis of 6iooctive fluorescence dye and euzymatii labeling at 3-terminal of RNAs" Dyes and Pigmeuts. 38. 77-95 (1998)
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[Publications] 高桑雄一 他: "Distribution of protein 4.1 in basal and squamous cell carcinowa" Arch,Dermatol,Res.290. 226-228 (1998)
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[Publications] 高桑雄一 他: "赤血球" 医学書院(代表取締役)金原 優, 257 (1998)