1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10877037
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
発地 雅夫 信州大学, 医学部・第2病理, 教授 (00020743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 健司 信州大学, 医学部, 講師 (50205994)
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Keywords | VE カドヘリン / Ca^<2+>dependent homophilic adhesion / extravasation |
Research Abstract |
本研究は血管型カドヘリンが白血球遊走に関与することを分子メカニズムの観点で解明することを目的とする。現在までのところ、V-cadherin specificな抗体が作成され、そのchracterizationが進行中である。また、V-cadherin全長のcDNAを導入した培養細胞(CHO/V-cad)とV-cadherinの細胞内ドメインを切断したcDNAを導入した培養細胞(CHO/V-cad△cp)のstableなCelllineが確立された。 細胞染色でCHO/V-cad細胞はV-cadherin陽性、α-,β-cateninも陽性であるのに対して、CHO/V-cad△cp細胞はV-cadherin陽性だが、α-,β-cateninは陰性であった。 2層式の培養プレートの上層にCHO/V-cadとCHO/V-cad△cpをそれぞれコンフルエントに培養し、白血球を上層に添加して下層には走化因子(ロイコトリエンや補体)を添加する。その結果、CHO/V-cad細胞、CHO/V-cad△cp細胞、CHO細胞を比較するとCHO細胞が最も白血球をよく通し、次にCHO/V-cad△cp細胞、そしてCHO/V-cad細胞であった。 今度は、同様に2層式の培養プレート上層に3種類の細胞をそれぞれコンフルエントに培養し,上層に特異抗体を追加することによる白血球の遊走能に対する影響を検討した。 その結果、CHO細胞では影響はなく、CHO/V-cad細胞、CHO/V-cad△cp細胞ともに特異抗体を加えない時よりも、透過性が亢進しCHO細胞の透過性と近似していた。 従って、V-cadherinは内皮細胞のParacellular pathwayを通る白血球透過性に深く関与しているものと考えられた。
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[Publications] K.Sano et al: "Application of tandem repeat genomic DNA mitochondrial DNA for identification of mixed-up tissue specimens"Pathology International. Vol50(1). (2000)
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[Publications] F.Kurogouchi et al: "Sarcordosis associated with multiple large pulmonary nodules"Respirology. 3. 273-276 (1998)
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[Publications] T.Nakamura et al: Pathology International. 48. 467-470 (1998)