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1998 Fiscal Year Annual Research Report

マスト細胞の活性化とそれを調節する分子機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10877123
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

森尾 友宏  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30239628)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野々山 恵章  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (40280961)
Keywordsマスト細胞 / FcεRI / FcγRIIB / フォスファターゼ / SyK / Shc / SHIP
Research Abstract

#1 ヒト培養マスト細胞におけるFcεRlとFcγRIIBシグナルの相互作用の解析
ヒト培養マスト細胞を抗FcεRIモノクローナル抗体(mAb)で刺激した際に活性化される分子が、p95Vav,p72Syk,p42Shcを含むいくつかの細胞内基質であることを明らかにした。一方マスト細胞を抗FcγRIIBmAbで刺激しても細胞内基質の明らかな(強い)チロシンリン酸化は認められなかった。マスト細胞に発現されるFcεRIとFcγRIIBを架橋すると、FcεRI刺激によって認められる細胞内分子のチロシンリン酸化が有一意に抑制された。時間経過を追った実験では、先に抗FcγRIIBmAbで刺激しておくと、抑制効果がさらに増強することが判明した。FCγRIIB刺激により誘導される抑制性シグナルの本体を検討するために、FcγRIIB刺激後の各種フォスファターゼの会合と活性を検討したところ、SHIPの同レセプターへの会合と、リン酸化が検出された。SHIPがFcεRIを介したp95Vav,p72Syk,p42Shcのリン酸化を抑制している可能性を示唆する所見と考え、さらにその可能性を検証していく予定である。
#2 FCεRIα鎖の発現調節領域の獲得
ヒトgenomic DNAを鋳型としたgenomic PCR法により、FcεRIα鎖の5非翻訳領域(5'UT)を2,000塩基上流まで獲得した。現在その領域の塩基配列を同定中である。さらにその5'UTを、PCRを用いて300塩基ずつ区切った領域に分け、reporter遺伝子発現ベクターに組み入れた。今後、基本的転写調節領域を決定していくと共に、reporter gene assayにより転写調節領域を同定していく予定である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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