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1998 Fiscal Year Annual Research Report

無菌性膿疱症の発症機序の解析

Research Project

Project/Area Number 10877131
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

田上 八朗  東北大学, 医学部, 教授 (60026911)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 船山 道隆  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90292333)
高橋 和宏  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20226822)
照井 正  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (30172109)
KeywordsHLA-DR発現 / 乾癬 / 掌蹠膿疱症 / Tリンパ球 / スーパー抗原 / 補体 / 白血球
Research Abstract

1.1 無菌性膿疱の形成において、角層表面に多形核白血球が付着し、角層を破壊して行く像が認められる。主体をなすものは好中球である。その活性化と抗原情報提示に関係するかを、そのHLA-DR抗原の発現で調べた結果、その発現を認めた。さらに、そのほかの細胞が存在するがどうかを、免疫組織化学的に調べ、T細胞、樹状細胞の存在も確認した。
2.2 角層表面に補体C3biが付着し、そこに接着し活性化された白血球はいくつかの単球走化性因子を放出する。ある程度のMip-1alpha、MIP1betaに加えて、別の因子の存在が認められた。この因子は既知のMip-1alpha、MIP1beta、MCP-1など10kDの分子量をもつ既知のケモカインよりも大きな物質であることが確かめられた。
3.3 角層への白血球の遊走のみられる乾癬では、連鎖球菌より分離したOK-432もスーパー抗原であるOK-432へのTリンパ球の反応性は低下している。一方、このような反応性の低下は、掌蹠膿疱症の患者ではみられなかった。膿疱性乾癬の限局型のアロッポウ稽留性肢端皮膚炎は掌蹠膿疱症と同様に手足に膿疱性病変を生じる疾患ではあるのに明らかに反応性の低下があることから、掌蹠膿疱症は免疫反応の上からは乾癬とは別の疾患であることが示唆された。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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