1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10877133
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉置 邦彦 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (30010432)
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Keywords | 真皮樹状細胞 / Thy-1抗原 / マウス / T細胞 / ルークトランスジェニックマウス / αβT細胞 / γσT細胞 / サイトカイン |
Research Abstract |
本研究は,我々が見出した,マウスの真皮(皮膚の)に存在する樹枝状の形態をとる,Thy-1抗原を発現している細胞の性状について,更に検討を行なうことを目的として行なわれている。 C57Bl/6およびBALB/Cマウスの身幹および耳介の皮膚を用いている。これらの皮膚を通常の如くトリプシンまたはEDTAを用いて剥離した真皮シートを用いて摂取を試みている。 方法としては,1)真皮シートを3日間培養液中に静置し,遊出してくる細胞を採取する方法,2)真皮シートをコラゲナーゼ処理したあと,ガラス棒などを用いてつぶして遊出してくる細胞を採取する方法,3)真皮シートを細切し,コラゲナーゼ処理を行なったあと,スターラーにかけ,遊走してくる細胞を採取する方法などを試みたが,現在までのところ遊出してくる細胞中に本細胞を含んでいるとする結果は得られていない。2)ないし3),とくに3)の方法によって採取される細胞中に存在している可能性があるように思われるので,3)によって得られたものを,ルーマなどのサイトカインと共に培養することによって,本細胞が得られる可能性について更に検討を進める予定である。 これとは別にIL-7トランスジェニックマウスについての検討も進めている。IL-7トランスジェニックマウスの真皮には多数のαβおよびγζTさ胃棒の浸潤が認められる。これらのαβ,γζ細胞のVβ,Vγについても検討を加え,heterogenersoなさ細胞集団であることを示唆する結果を得ている。これについても更に検討を加える予定である。
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