1998 Fiscal Year Annual Research Report
FISH法による軟骨性腫瘍の染色体異常の解析-臨床診断への応用-
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10877232
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉川 卓志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40266698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 徹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80238188)
宮崎 秀一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80200153)
浅沼 和生 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50159373)
牛込 新一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70081643)
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Keywords | 軟骨性腫瘍 / FISH法 / 染色体異常 |
Research Abstract |
軟骨腫、内軟骨腫、軟骨肉腫に対して、免疫組織化学的検索及び、FISH法を用いた染色休転座の解析をおこなった。対象症例は手術・剖検材料の中から軟骨腫5例,内軟骨腫5例,軟骨肉腫8例の計18例であった。 1) 免疫組織化学的検索。 18例中16例にs-100蛋白が陽性で、type II collagenが15例に陽性となり、軟骨性腫瘍に対する特異性の高さがみられた。また、増殖因子MIB-1、PCNA、P53は、軟骨肉腫5例中3例にみられ、悪性度との相関が示唆された。 2) FISH(Fluorescence in situ hybridization)法による染色体異常の検索。 FISH法による1番及び7番染色体の数的異常の検索をおこなった。18例のうち、実際にFISH法でhybridizationしえたのは10例であった。このうち軟骨肉腫4例中3例に1番染色体の数的異常がみられ、2例に7番染色体の数的異常がみられた。内軟骨腫については数的異常はみられなかった。 以上より、FISH法による1番及び7番染色体異常の検索は、軟骨性腫瘍の予後診断に有用であることが示唆された。平成11年度は症例数を増やし検討すべきものと考える。
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