1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10877237
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山下 衛 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (40110506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 雅知 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50158169)
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Keywords | リチウム電池 / ボタン電池 / 消化管洗浄 / 食道損傷 |
Research Abstract |
リチウム電池は生産量が多く、誤嚥事故も増えている。リチウム電池を誤嚥した場合、電圧が高いため、アルカリ電池よりも危険である。リチウム電池が接触し、組織に電流が流れアルカリが蓄積した部位を水で洗浄することにより、組織の損傷が軽くなるかどうかを確かめた。CR2032リチウム電池を21頭の雑種成犬の食道に15、30、60、90分間停滞させた。9頭については20mlの水道水を15分間隔で電池の部位に注入した。食道損傷を範囲と深さによって評価し比較検討した。又消費電力も測定した。水注入した場合、消費電力は30分、60分では有意に低下し、初めの30分の食道損傷も低かった。30分以後は、水道水による電池部の洗浄の効果は認められなかった。リチウム電池を誤嚥し、消化管内の1ヶ所に固定後30分以内であれば、水道水で洗浄すると消化管損傷を軽減出来ると考えられる。
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