1999 Fiscal Year Annual Research Report
オリゴペプチドによる移植腎拒絶の回避の基礎的検討-アポトーシス誘導酵素阻害ペプチド利用の可能性-
Project/Area Number |
10877249
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 公太 新潟大学, 医学部, 教授 (90101857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 善彦 新潟大学, 医学部, 助教授 (90237123)
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Keywords | アポトーシス / 腎移植 / オリゴペプチド |
Research Abstract |
1.293cellにおけるアポトーシスの誘導 胎児腎尿細管由来の細胞株である293細胞について以下のアポトーシス刺激に対する感受性を検討した。 (1)抗Fas抗体によるアポトーシスの誘導 抗Fas抗体のうちIgMクラスに分類され、Fas抗原のintegrationを行うことのできるCH-11によるアポトーシス誘導の有無を検討したが、293細胞にはアポトーシスは誘導できなかった。 (2)インターフェロンガンマー処理 抗Fas抗体のアポトーシス誘導を増強することが知られているインターフェロンガンマーの処理を行ったが、やはりアポトーシスは誘導されなかった。 (3)TNF-alpha TNF-alphaもアポトーシスを誘導するが,293細胞を標的としてTNF-alphaのアポトーシス誘導能を検討した。種々の濃度で作用させたが、アポトーシスは見られなかった。 2..Fas発現ベクターの作成と293細胞への遺伝子導入 (1)RT-PCRによるFas遺伝子の単離および増幅 Jurkat細胞より分離したRNAより、cDNAを作成した。これを鋳型としてRT-PCRを行なった。 (2).FasのPCR生成物の発現ベクターへの組み込み 発現ベクターへの組み込みを行い,この遺伝子配列を特定した.今後,このベクターを293細胞に遺伝し導入する予定である.
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