2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10877255
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
玉舎 輝彦 岐阜大学, 医学部, 教授 (70079870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 憲司 岐阜大学, 医学部, 助手 (80218247)
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Keywords | 子宮内膜 / 発癌抑制 / 植物性エストロゲン / genistein / daidzein / TNF-α / IL-1α / マウス |
Research Abstract |
子宮内膜癌の発生/発育はエストロゲンが深く関与している。これまで、マウス子宮内膜発癌に対して、酢酸メドロキシプロゲステロン、甘草エキス、ダナゾール、トレミフェン、インドール-3-カルビノールなどが発癌抑制的に作用し、その機序として癌原遺伝子である、c-fos,c-junや発癌に関与する内因性サイトカインであるTNF-α,IL-1αの発現抑制の関与を報告してきた。本研究は、植物性エストロゲンである、genistein(G),daidzein(D)やそれらを含む漢方方剤である、十全大補湯によるマウス子宮内膜発癌に対しての影響を検討した。 1)短期的実験:去勢マウスの子宮を用いて、c-fos,c-jun,TNF-α,IL-1α mRNAに関しては、総RNAを抽出後、RT-PCR法、サザンブロット解析により、半定量的に、また、蛋白発現に関しては、パラフィン・ブロックを用いて、免疫組織的に検討した。去勢マウスに2週間エストロゲンを単独投与した、陽性コントロール群に比して、子宮摘出の24時間前にG,Dを投与した併用投与群や十全大補湯併用投与群は、子宮重量、c-fos,c-jun,TNF-α,IL-1αmRNAおよびその蛋白発現は大部分は有意に、一部は減弱傾向を示した。 2)長期的実験:N-methyl-N-nitrosourea誘発マウス子宮内膜発癌に対して、G,Dおよび十全大補湯併用投与群では内膜腺癌、内膜増殖症発生頻度は一部で有意に、全体としても減少傾向を示した。 以上より、植物性エストロゲンである、G,Dやそれらを含む十全大補湯には今回の内膜発癌実験系に対して、抑制的に作用し、また、エストロゲンにより、過剰発現する癌原遺伝子である、c-fos,c-jun,や内因性サイトカインであるTNF-α,IL-1αの発現抑制の関与が示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.Niwa,M.Hashimoto,S.Morishita,Z.Lian,K Tagami,H.Mori,T.Tamaya.: "Preventive effects of Juzen-taiho-to on N-methyl-N-nitrosurea and estradiol-17β-induced endometrial carcinogenesis in mice."Carcinogenesis. (in press). (2001)
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[Publications] K.Niwa,M.Hashimoto,S.Morishita,Y.Yasuhiro,Z.Lian,K.Tagami,H.Mori,T.Tamaya.: "Preventive effects of danazol on endometrial carcinogenesis in mice."Cancer Letters.. 158. 133-139 (2000)
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[Publications] K.Niwa,M.Hashimoto,S.Morishita,Y.Yokoyama,H.Mori,T.Tamaya.: "Preventive effects of Glycyrrhizae radix extract on estrogen-related endometrial carcinogenesis in mice."Jpn.J.Cancer Res.. 90. 726-732 (1999)
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[Publications] 玉舎輝彦: "環境ホルモン(1)特にエストロゲン作用との関連性"産婦治療. 78(5). 581-590 (1999)
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[Publications] 玉舎輝彦: "環境ホルモン(1)環境ホルモンと疫学から得られる提言"産婦治療. 78(6). 1148-1153 (1999)