1998 Fiscal Year Annual Research Report
近視化初期における眼球形態形成及び神経回路網による制御機構の解析
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10877270
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
池尻 充哉 千葉大学, 医学部, 助手 (00282468)
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Keywords | 遮蔽近視 / ヒヨコ / 網膜電図 / 生体リズム / 眼軸長 / 超音波測定 / 角膜曲率半径 |
Research Abstract |
平成10年度は遮蔽近視群の眼球形態、網膜視機能の評価を実施した。 白色レグホンヒヨコを用い、生後2日目 屈折度を検影法で測定 生後3日目以降、明暗12時間サイクルで飼育し、生後14日目に屈折度を検影法で測定後暗順応ERGを測定、a-波、b-波の振幅、潜時を検討した。その結果、潜時に遮蔽の影響は見られないが近視眼でb-波振幅の増大が見られた。これらの結果は第7回国際近視学会(H11年 11月19日、台北)で発表した。眼圧について遮蔽近視眼における生体リズムの乱れが報告されているが、本実験を通じヒヨコERGにおける生体リズムの存在および遮蔽近視眼における生体リズムの乱れを観察したため、現在生体リズムを観察するため、ERG測定時間を午前3時、9時、午後3時、9時にコントロールし再測定中である。この実験についての結果は99年度ARVO(H11年5月13日、Frolida、USA)にて報告予定である。ヒヨコ角膜曲率半径、および眼軸長測定については、測定方法の確立に時間がかかり現在までの実験には反映されていない。角膜曲率半径についてはケラトメーターのマイヤー像を既知の曲率を持つ基準球のマイヤー象と比較し決定、眼軸長については超音波眼軸長測定器(Nidek US-800)を購入し測定する予定である。 平成11年度は平成10年度の結果をふまえ神経遮断薬投与群についての解析を行う予定である。
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