1998 Fiscal Year Annual Research Report
新開発内視鏡ファイバースコープを使用した歯科保存領域における施術に関する研究
Project/Area Number |
10877308
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
土田 眞美 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70207398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 寿子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10139610)
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Keywords | 内視鏡 / ファイバースコープ / 内視鏡視下処置 / 器具挿入用チャンネル |
Research Abstract |
1. 内視鏡ファイバースコープ観察下での処置用器具の開発 現在我々が開発したファイバースコープに備えられたワーキングチャンネル専用の根管治療用器具を数種試作し、臨床応用を行っている段階である。これらはロングシャフトを有するKファイルタイプおよびクレンザータイプの器具で、刃部は一般に使われているものより短く設定してある。臨床応用は順調に進んでおり、未通根管の穿通、根管内の軟組織の除去、根充材の除去等を行い、良好な結果が得られている。 2. 内視鏡ファイバースコープ観察下での処置の術式に関する検討 歯および歯周組織に対して行う鏡視下処置はこれまで全く行われていなかった新しい手法であるため、十分な検討が必要である。医科の分野で行われている内視鏡の手法を参考にして、抜去歯を用いた各種生体染色剤の応用、小器具の選択、レーザーの使用条件の決定を試みて、歯科での使用に最適な手法を検討している状況である。根尖掻爬手術についてはこれらの検討結果を踏まえて、外科的侵襲を最小限に抑えた手法で数例の臨床応用を行っている。 3. 術式トレーニング用模型の開発 内視鏡下処置を一般的な術式として定着させるには1.2で述べた新しい術式のトレーニングを目的とした模型が必要である。第一段階として根尖部に病変を設定した模型を試作中である。シリコンで製作した歯肉を有した形態で、臨床に近い状況で器具操作が可能で、繰り返し使用ができるべく検討を行っている。 4. 内視鏡ファイバースコープ本体およびシステムの改良 現在使用しているファイバースコープは臨床でも良好な成果を挙げているが、さらに製造技術が進歩している現状から、より観察がしやすい新しい構造のファイバースコープを試作中であり、来年度から臨床応用する予定である。また観察記録の画質向上のために画像デジタル化も行っている。
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Research Products
(2 results)