1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10877311
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
篠ヶ谷 龍哉 東京医科歯科大学, 歯学研究科, 講師 (40178877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 泰弘 東京医科歯科大学, 歯学研究科, 助手 (40292982)
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Keywords | 咀嚼筋 / 粘弾性 / 咬合力 / 機能評価 |
Research Abstract |
平成11年年頭より、NECメディカルシステムの協力をあおいで、出力波形の入力と分析のためのプログラムの作成に取り組み、荷重変位曲線の荷重時の傾きを計算し、その数値を出力するようなソフトが完成した。異なる粘弾性を認識できるかどうかを,検討するため,厚さの異なる粘膜調整材ビスコゲル単層、ゴム質印象材シュールフレックス単層、ビスコゲル:シュールフレックス積層を試験片として本計測装置にて、材質の差が認識されるのかどうかを検討した。その結果、 ・粘弾性の異なる試験片は、本計測装置より認識された。 ・プローブの形状により、粘弾性係数値は、異なった。 ・試験片の厚さによる差はなかった。 6月下旬に、荷重部のプローブ先端形状の検討を含めて、ビスコゲルの時間経過に伴う粘弾性の変化を計測した。同じ時期に、新しいプログラムも完成した。 その結果、プローブの径の大きさに関わらず、ビスコゲルの時間経過に伴う粘弾性係数値の値は、変化した。この変化を最も明確に現していたのは、径6ミリのプローブであった。 しかし、粘性成分を弾性成分と別けて評価するためには、時間軸を設定する必要があり、そのためにも、定速装置が組み込まれる必要があり、新しい計測装置の開発を依頼し、荷重計を組み込んだ定速装置と、荷重変位曲線から、弾性成分の算出法に改善を加えた新しいプログラムが完成した。 モ-ターを付けたことにより、荷重方法が、規定され、その結果、得られたデーターは、手動で押していた時に比べ、安定した。 そこで,正常有歯顎者の咬筋の粘弾性を,安静状態,上下歯牙接触状態,軽くかみしめた状態で計測したところ,上下歯牙接触状態,軽くかみしめた状態での粘弾性係数値と最大咬合力との間に相関が見られた.今後,さらに,多くの被験者からデータを採取し,咀嚼筋の機能評価の応用していく予定である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 篠ヶ谷 龍哉、他2名: "咬合力を応用した補綴処置の客観的評価"口病誌. 66. 292-292 (1999)
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[Publications] 篠ヶ谷 龍哉、他2名: "Bite force and occlusal load distribution in normal complete dentitions of young adults."Eur. J. Prosthodont. Rest. Dent.. 7. 65-70 (1999)