1998 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯雨林地域の資源植物を利用した創薬シード分子の探索と化学的研究
Project/Area Number |
10877349
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高山 廣光 千葉大学, 薬学部, 助教授 (90171561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相見 則郎 千葉大学, 薬学部, 教授 (30009170)
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Keywords | 熱帯雨林 / 薬用資源植物 / 二次代謝産物 / cryptocarya属 / Mitragyna属 / Pandanus属 / インドールアルカロイド |
Research Abstract |
熱帯雨林地域に自生する薬用資源植物の有効利用を目的として、本年度は下記植物を研究対象として選び、創薬シード分子の探索と化学的研究を行い、いくつかの成果を得た。 1. カリマンタン島にて採集したクスノキ科植物 Cryptocarya strictifoliaの化学成分研究を行い、新規Dihydro-α-pyrone型化合物を含む数種の二次代謝産物を分離同定した。(投稿論文作成中) 2. アヘン代用薬として伝承的に用いられてきたマレーシア産のアカネ科植物Mitragyna speciosaに関して詳細な成分検索を実施した。その結果、5種の新規物質を含むコリナンテ型インドールアルカロイドを単離構造決定できた。(Tetrahcdron に発表)また、主塩基Mitragynineのオピオイド性鎮痛作用についての作用機序等が明らかにされつつある。 3. インドネシア産のタコノキ科Pandanus属植物の研究に先立ち、沖縄地方に自生する同属植物(Pandanus tectorius)の成分検索を行い、新規リグナン系化合物を含む15種の二次代謝産物を分離同定したが、本植物にはアルカロイドの存在は認められなかった。また、新しい骨格を持つPandanus アルカロイド(pandamarine類)の合成を試み、Pandamarilactarm-3x,-3yの初めての全合成に成功した。(Heterocyclesに発表)
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hiromitsu Takayama: "New indole Alkaloids from the leaves of Malaysian Mitragyna speciosa" Tetrahedron. 54・29. 8433-8440 (1998)
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[Publications] Hiromitsu Takayama: "First total synthesis of the Pandanus alkaloids, Pandamarilactam-3Y and -3X." Heterocycles. 50・1. 75-78 (1999)