1998 Fiscal Year Annual Research Report
触媒的イリジウム及びロジウム錯体を用いるキラルなアジリジン環化と異性化反応の開発
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10877352
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井深 俊郎 京都大学, 薬学研究科, 教授 (80025692)
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Keywords | クロロビス(シクロオクテン) / クロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム・ダイマー / クロロ(1,5-シクロオクタジエン)イリジウム・ダイマー / アジリジン |
Research Abstract |
1. 触媒的イリジウム及びロジウム錯体を用いるキラルなアジリジン環化と異性化反応を検討するため、窒素を保護したアリル・アミンの合成した。触媒的パラジウムによるアジリジン系化合物の合成と反応に於いて不適切な保護基があることを経験的に知っているので(例えばPmc基は不適当)、イリジウム及びロジウム錯体ではどのように窒素を保護すればよいのか詳細に検討を行った。 2. まず、触媒的イリジウム及びロジウム錯体による異性化反応を検討するため、2位と3位に置換基を有するキラルなアジリジン類を立体選択的に合成した。予備的な異性化反応の検討の結果、クロロビス(シクロオクテン)イリジウム・ダイマー,クロロ(1,5-シクロオクタジエン)イリジウム・ダイマーはクロロビス(シクロオクテン)ロジウム・ダイマー,及びクロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム・ダイマーなどよりも反応速度が遅いことが判明した。従って、触媒としてクロロビス(シクロオクテン)ロジウム・ダイマー,及びクロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム・ダイマーが優れていることが判明した。さらに、クロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム・ダイマーが最も優れた触媒であることが判明した。 3. 異性化反応はロジウムまたはイリジウム触媒だけでは全く反応せず原料の回収に留まる。しかし、適切なリガンド、例えばトリアルキルホスファイトを加えると反応が進行することを最近になってあきらかにした。更に、どのようなリガンリガンドが異性化反応に最適かについて広範囲のホスファイト並びにホスフィン系の化合物について詳細な検討を更に加える必要がある。
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Research Products
(1 results)