1998 Fiscal Year Annual Research Report
生存データと予後因子を解析するブラットフォーム非依存性の臨床統計プログラムの開発-医療社会におけるユーザポログラミングコミュニティ形成を目指して-
Project/Area Number |
10877381
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
兼平 千裕 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (20125016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂川 好光 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80246412)
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Keywords | 生存時間解析 / 多変量解析 / Cox proportional hazards model / Logistic model / Perl |
Research Abstract |
臨床腫瘍医がデータを解析する際に必須な道具である生存時間解析プログラムを言語「Perl」を用いて実装した.「Perl」はLarry Wallによって開発された文字列処理,ファイル処理,プロセス処理,通信処理など何でもこなす極めて多機能な汎用言語で,UNIX用に開発されたものであるが,Windows,Mac OS,OS/2など他のOSにも広く移植されている.Osに特化した機能を用いずに書かれた処理プログラムであれば異なった機種でもそのまま利用できる.実装した機能はカプラン・マイヤー法を用いた生存率曲線の推定,ログランク検定あるいは一般化ウィルコクソン検定(ゲーハン・ブレスローならびにピトー・プレンティス)を用いた二つ以上の生存率曲線の比較,Coxの比例ハザードモデル,ロジスティックモデルを基にした多変量解析である. データファイルはCSV形式のテキストファイルで,プログラムファイルにはモジュール(.pmファイル)とスクリプト(plファイル)がある.モジュールはさまざまな.plファイルから利用される一連の手続きが書かれたもので,.plファイルがuseを用いて呼び込む.ユーザとプログラムのインターフェイスはUSer.pmである.プログラムはUser.pmに書かれているさまざまなオプションやデータの入出力をもとに処理を行うので,通常はここにユーザ固有の設定を書いて,解析を施行する.すべては単にテキストファイルなので容易に変更・拡張できる.
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