1999 Fiscal Year Annual Research Report
生存データと予後因子を解析するプラットホーム非依存性の臨床統計プログラムの開発
Project/Area Number |
10877381
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
兼平 千裕 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20125016)
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Keywords | 生存時間解析 / 多変量解析 / 比例バザードモデル / 医療統計 / ロジスティック解析 / ポマソン回帰 |
Research Abstract |
プログラム言語「Perl」によって,クロスプラットフォームの生存時間解析プログラムを開発した.ユーザとプログラムのインタフェイスは"User.pm"というモジュールファイルとした.ユーザはこのファイルにデータファイル名,解析する共変量,さまざまなオプションを指定する.解析プログラムは"User.pm"を呼び込んで,その指定に応じて解析を行う. 実装した生存時間解析手法には,以下のものがある. 1)カプラン・マイヤー法を用いた生存率曲線の推定,2)ログランク検定あるいは一般化ウィルコクソン検定を用いた二つ以上の生存率曲線の比較,3)コックスの比例ハザードモデルによる多変量解析,4)層別化した,あるいは時間依存性の変数を含めたコックス回帰,5)比例ハザード性の検定を含めた回帰診断,6)ロジスティックモデル(条例なし最尤法と条件付最尤法)による多変量解析,7)ポアソン回帰モデルによる多変量解析,8)コックス回帰,ロジスティック回帰,ポアソン回帰で、変数の自動選択機能(変数減少法・増加法・増減法・総当り法). コックス回帰分析のタイデータに対する部分尤度の近似法としてはBreslow法,Efron法,Discrete法の3つを,生存率の推定にはBreslow法とKalbfleisch-Prentice法の2つを実装した.残差統計量としてはCox-Snell 残差,Martingale残差,Deviance残差,Schoenfeld残差,Score残差などが計算できる.発表されているいくつものデータセットをもとに上記の解析を行い,その結旺を統計解析パッケージ「SAS」によるものと比較したが,すべてで一致した. 開発したプログラムはWindows9xNT,MacOS,Unix(Linux)いずれの上でも動く.
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