1998 Fiscal Year Annual Research Report
更年期症状による下肢の疼痛に対するセルフケア法の開発
Project/Area Number |
10877409
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森下 節子 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80191021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂倉 恵美子 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10292038)
松田 ひとみ 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (80173847)
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Keywords | 更年期 / 下肢痛 / セルフケア |
Research Abstract |
中高年をむかえた女性の中には,更年期障害を伴なう人の比率は高い.更年期障害の症状の一つとして,下肢の腓腹筋痛があげられる.腓腹筋痛は膝関節や腰部の疼痛等の2次的障害をもたらし日常生活に様々な支障をきたす.自己の健康の保持・増進ができるよう,筆者ら(1997.1998)は,自宅や職場においても,一人で簡単に行うことができる.下肢のセルフケア体操を考案した. 本研究では,セルフケア体操の効果を自転車こぎ運動をした場合と比較し,生理的指標である皮膚温度の測定と,運動中の感情状態の測定を橋本・徳永(1996)による質問紙法により調査した.実験対象者は,札幌市内の44歳から54歳の中高年女性12人(平均年齢は51.2歳)と札幌市内看護系の短期大学3年次女子学生20歳から23歳の10人(平均年齢は21歳)である.実験対象者22人全員に.整形外科的既往疾患がなく、実験当日は、平常の健康状態であることを確認した上で実験を開始した.実験方法は、実験対象者22人全員が、セルフケア体操と自転車こぎ運動を行った.1)セルフケア体操は、パラレル法、クロス法、サンドイッチ法の3パターンに加えて、足関節の伸展・屈曲を行なった.2)自転車こぎ運動の器具は,ヘルスガード・エアロマックス・ロードセッタ・モナーク818(竹井機器工業株会社)を使用した. 調査結果を検討する中で,中高年女性に対するセルフケア体操は,足部と下肢の血液循環の改善が図られ,運動中は,リラックス・爽快感情を高まらせ,感情状態の改善にも効果があることが示唆された.
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