1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10878002
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 明 東北大学, 医学部, 助教授 (30154032)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 敏彦 東北大学, 医学部, 助手 (00229048)
|
Keywords | ポジトロン断層法 / 自転車運動 / 糖代謝 / FDG |
Research Abstract |
本研究の第一の目的はポジトロン断層法(Positron Emission Tomography:PET)を用いて、自転車運動の強度と骨格筋の糖取り込みの関係を観察することであった。第二の目的は自転車運動時に使われる筋の特定であった。被験者は健康な男子2名であり、自転車運動の強度は最大酸素摂取量(Vo2max)の40%、70%、80%であった。骨格筋の糖取り込みは70%Vo2maxまで直線的に上昇した。しかし80%Vo2maxでは70%Vo2maxと同じ、あるいは減少する被験者が認められた。これまで有酸素運動時の骨格筋糖代謝は、運動強度に比例して増加すると言われてきたが、本研究では異なる結果となった。初めての報告である。また自転車運動では大腿四頭筋および大腰筋の頭取り込みが他の筋よりも顕著に亢進していた。これまで大腿四頭筋が自転車運動の主動筋であることは明らかであったが、大腰筋が重要な働きをすることが本研究で新たに判明した。
|