1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10878043
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
澤田 秀樹 山形大学, 理学部, 助教授 (30095856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 昌晃 山形大学, 理学部, 助手 (90292408)
村林 直樹 山形大学, 理学部, 助教授 (80261676)
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Keywords | 暗号 / 公開鍵暗号 / 対称暗号 / 有限群 / 有限体 / GAP |
Research Abstract |
この科研費は追加配分と言うこともあり当該年度後半は研究環境の整備に追われることとなった。すなわち暗号を実際にネットワーク上で使用して研究するためにより高速な演算処理のできるintel PentiamII 450Mhz CPUを搭載したコンピュータを購入しLinuxサーバーとすることにより研究室内にLANを構築する準備を整えた。これによりPGPを快適に使用できることになる。 年度前半は暗号理論に関連する代数学の教育を実際にコンピュータを使って行った場合の効果を国際研究集会ATCM'98(筑波大学)にて発表した。さらに暗号理論の基礎の一つである計算の複雑さについて研究し、一般市民に対し啓発的な講演を日本数学会主催の市民講演会にておこなった。これらは研究室の大学院生を教育し本研究に参加させる準備でもあった。 年度全体を通してDES暗号の数学的でより簡潔な記述を試み、特にS-boxの構造について研究した。S-boxは有限体上の32次元ベクトル空間の点列として記述できることが解った。 暗号文を解析するためのプログラムミングも開始した。現在までに古典暗号を書くプログラムとそれを解読するための古典暗号文に現れる各文字の出現頻度を分析するプログラムが完成している。この部分は大学院生との共同研究である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 澤田秀樹: "Gap in algebra class" Proceedings of 3rd ATCM,ATCM'98,Springer. 233-245 (1998)
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[Publications] 原田昌晃他1名: "Extreinal double circulant typeII code over Z_4 and constructin of 5-(24,10,36)designs" Discrete Math.194. 129-137 (1999)
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[Publications] 原田昌晃他2名: "Optimal ternary formally self-dual codes" Descrete Math.196. 117-135 (1999)
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[Publications] 澤田秀樹: "暗号の中の数学-計算可能性について-" 数学通信 第3巻 第4号(日本数学会), 35 (1999)