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1998 Fiscal Year Annual Research Report

伝統医学診療システムの構築・開発の試み

Research Project

Project/Area Number 10878057
Research InstitutionMeiji College of Oriental Medicine

Principal Investigator

和辻 直  明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (60220969)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 有田 清三郎  関西医科大学, 医学部, 教授 (20098601)
篠原 昭二  明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (50141510)
Keywords診療システム / 伝統医学 / 東洋医学 / ファジイ理論 / 舌診
Research Abstract

本研究は伝統医学(東洋医学)の特徴である、診察者の主観的情報(感覚情報)をより重視した形での診療システムを作成する目的で、多次元の処理が可能なファジィ設定を開発したこと、ならびにその設定に基づいて初歩段階における診療システムの構築を行ったので報告する。
伝統医学の診療システムの構築・ファジィ設定の開発
1. 初期情報の設定は東洋医学の診断ロジックの前提条件を設定した。東洋医学の診察法には幾つかの診察過程があるが、その中でも診断ロジックの設定が明確である舌診に注目し、舌診の診察項目、診察の判定基準を整理し、ファジィ規則の設定、メンバーシップ関数などの診療システムの構築を行った。
2. 診療システムに舌診所見の入力を行い、その出力結果(東洋医学の基本診断ロジックは2次元(或いは3次元)的位置関係*1で表現できるようにした)や正診率を検討した。また、臨床結果と適合するように設定条件(診察の判定基準、ファジィ規則の設定、メンバーシップ関数など)を改良した(第10回国際東洋医学会で発表予定(1999.5.))。
*1東洋医学の診断過程の一つである「八綱」では心身状態を3次元(1.表・裏(病気の軽重)、2.寒・熱(病気の性質)、3.虚・実(体力や気力の状態と病原の強さ)の3機軸)で表現し、その位置関係により病態を把握(診断)している。
3. 経時的な臨床データを入力し、診断結果(3次元的位置関係)を経時的に捉えることができるように、システムを設計している段階である。また、経時的な臨床データの集積は、舌診所見では画像記録ができるために、主観的な情報だけでなく、客観的なDigital情報として活用し、舌の色(舌色、苔色)の変化や形態(苔の厚さ、舌の形など)の変化を記録する予定である。

URL: 

Published: 1999-12-10   Modified: 2016-04-21  

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