1998 Fiscal Year Annual Research Report
生体を指向した新しい電子スピン共鳴法の医学・薬学的応用
Project/Area Number |
10897023
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
小澤 俊彦 放射線医学総合研究所, 第1研究グループ, 研究員 (40160858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 敏一 京都府立医科大学, 助教授 (90158410)
大倉 一郎 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (90089821)
岡部 栄逸朗 神奈川歯科大学, 教授 (50097276)
長野 哲雄 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20111552)
内海 英雄 九州大学, 薬学部, 教授 (20101694)
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Keywords | 生体ラジカル / 活性酸素 / in vivo ESR / X-バンドESR / 生理機能 / 薬理機能 / 制御物質 / 生理活性物質 |
Research Abstract |
本研究者らはこの基盤研究を薬学・医学分野の研究者のみならず基礎的なESR研究に携わってきた化学・工学研究者を含め、現在最も活発に研究活動を行っている中堅の教授・助教授で組織し、1)ESRによる生体ラジカルと生体構成成分の反応の解析、2)ESRによる生体ラジカルの生理・薬理機能の解析、3)ESRによる生体ラジカルの制御物質の評価法の確立、の3点に焦点を絞り、特定研究への発展を期して企画調査を行った。 具体的方針として、生体ラジカルと生体構成成分の反応について詳細に検討するとともに、活性酸素・フリーラジカル種の生理機能と薬理機能を新しい生体計測用ESR(in vivo ESR)を含め、既存のX-バンドESRにより明らかにする。更に、ここで得られた知見を基にしてこれら活性酸素・フリーラジカル種を制御する物質の検索と生理活性物質の有用性を精査することを目的に、研究企画を行った。その結果、このような多分野にまたがる研究は従来の固定した研究者だけでは成しえないものであり、共同研究によって初めて実りあるものとなることが明らかになった。 具体的活動としてはin vivo,ESR研究会を東京で開催した。本研究会は外国からの招待講演者1名を含め、約100名の参加者による熱気あふれる討論が行われた。Y.Kotake博士(Oklahoma Medical Research Foundation)の招待講演と18題の口頭発表はいずれも最先端の研究でこの研究領域が新しい研究分野として芽生えつつあることを感じさせた。さらに、同日、本研究班の班会議を行い、現在までの研究の進捗状況と今後の活動方針等を討議した。 これらの成果に基づき、さらにこの分野を発展させるべく平成12年度に特定研究を申請する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hidehiko Nakagawa: "Spin Trapping for Nitric Oxide Produced in LPS-Treated Mouse Using Various New Dithiocarbamate Iron Complexes Having Substituted Proline and Serine Moiety." Biochem.Molec.Biol.Int.45. 1129-1138 (1998)
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[Publications] Jun-ichi Ueda: "Reactive Oxygen Species Generated from the Reaction of Copper(II)Complexes with Biological Reductants Cause DNA Strand Scission." Arch.Biochem.Biophys.357. 231-239 (1998)
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[Publications] Kazunori Anzai: "Effects of Hydroxyl Radical and Sulfhydryl Reagents on the Open Probability of the Purified Cardiac Ryanodine Receptor Channel Incorporated into Planar Lipid Bilayers." Biochem.Biophys.Res.Commun.249. 938-942 (1998)
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[Publications] Kazunori Anzai: "In vitro Studies of the Antioxidant Activity of EPC-K1,A Conjugate of Vitamin C and Vitamin E." Res.Commun.Biochem.Cell & Mol.Biol.2. 129-138 (1998)
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[Publications] Tatsurou Hamada: "Characterization of Transgenic Tabacco with an Incresed a-Linoleic Acid Level" Plant Physiol.118. 591-598 (1998)
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[Publications] Naoki Nakatsubo: "Detection of Nitric Oxide from Borine Aortic Endothelial Cells with New Fluorescence Indicators: Diaminofluoresceins." FEBS Lett.427. 263-266 (1998)