1998 Fiscal Year Annual Research Report
衛星リモートセンシングとGISによる土地利用・水利用の変動解明と環境影響評価
Project/Area Number |
10898018
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坪 国順 国立環境研究所, 水土壌圏環境部, 上席研究官 (20093205)
吉村 充則 京都大学, 東南アジア研究センター, 助手 (70283661)
木村 眞人 名古屋大学, 農学部, 教授 (20092190)
金子 大二郎 松江工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (20177520)
氷見山 幸夫 北海道教育大学, 教育学部旭川校, 教授 (20142771)
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Keywords | 土地利用・被覆変化 / 環境影響 / 持続可能性 / 土地・水資源 / 東アジア / 人口増加 / 将来シナリオ |
Research Abstract |
土地利用変化は、人間活動の空間的な投影であり、さまざまな環境システムへの直接的なインパクトを空間的に表している。同時に、土地利用は土地や水といった基本的な資源の利用状況も表しており、食糧生産などの将来を占う上で、その分析は不可欠である。一方、中国を中心とする東アジアは、急速な経済の拡大と人口増により、21世紀には地球環境・資源に対して最も大きなインパクトを与える地域の一つとなる。本プロジェクトでは、東アジア地域の土地利用変化に着目することで、急速に拡大する人間活動の環境インパクトを把握・評価し、同時に食糧・水の利用可能性に関する将来シナリオを描くために必要な研究内容を明らかにした。具体的には、研究メンバーにより、データ整備の現状、モデルの開発の現状(土地利用モデル、環境システムモデルなど)をレビューし、研究計画を立案した。その成果は、特定研究A申請「東アジアの土地利用・被覆変化-時空間情報ベース開発によるモデル化と応用」として結実した。なお、この申請書では、1) 50-100年にわたる土地利用・被覆データセットの構築、2) リモートセンシングデータと地上調査データの統合化による広域調査手法の開発、3) 土地利用・被覆変化に関する情報ベースの構築、4)社会経済活動と土地利用・被覆変化との因果構造の同定、5)社会・経済モデルと土地利用・被覆変化モデルの統合と将来シナリオの構築、が主要な研究課題として選定されている。
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[Publications] 須崎純一・柴崎亮介: "植生指標とテクスチャを併用したLandsat TM画像からの畑領域抽出手法" 写真測量とリモートセンシング. Vol.37-5. 54-62 (1998)
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[Publications] Satya Priya,Shibasaki Ryosuke and Shiro Ochi: "Modling Spatial Crop Production : A GIS approach" Proceedings of the 19th Asian Conference on Remote Sensing. 16-20Nov. A-9-1 to A-9-6 (1998)
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[Publications] Salam,A.K.,Kimura,M. et.al: "Activities of some soil enzymes in different land use systems after deforestaion in hilly areas of West Lampung,South Smatra,Indonesia" Soil Sci.Plant Nutr.44(1). 93-103 (1998)
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[Publications] 吉村充則、柴崎亮介: "空間情報の効率的収集・蓄積に対するGPS・ビデオの統合的利用" 写真測量学会学術講演会発表論文集(秋期). 平成10年度. 317-318 (1998)
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[Publications] Mitsunori YOSHIMURA,Tetsuji ANAI,Hirofumi CHIKATSU,Ryosuke SHIBASAKI: "Fundamental Study on Ground-Based Sensor Integration for Spatial Data Acquisition" Proc.of International Workshop on Mobil Mapping Technology. (1999)