2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10F00777
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
JONATHAN P. 独立行政法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, MANA独立研究者
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
M.N.SANCHEZ Ballester 独立行政法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 外国人特別研究員
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Keywords | 液晶 / ナノ物質 / 金属錯体 / ナノロッド / メソスコピック / ハイブリッド |
Research Abstract |
我々は、液晶中にナノロッドなどのナノ物質を封入し、ナノ物質の特性変化を利用して液晶配向を制御できることを見出している。この効果は、液晶ディスプレイの革新的コントロール法になりうる。 本研究では、それを一歩進め、多核性の金属錯体を液晶のメソスコピック相を混入したハイブリッド物質を新たに作製し、液晶相中における錯体の構造や逆に錯体によってもたらされるメソスコピック相の変化について研究をする。特に、X線結晶構造解析法を駆使してこれらナノ構造の詳細な解析を行うが、錯体物質が液晶相中にいかに均一に分散できるか、あるいは、金属錯体に不斉要素を配位させたときの効果はどうなるかなど、これまで充分に検討されてこなかった側面についても注意深く研究を行う。本年度は、研究機関が数ヶ月と短かったにもかかわらず、いくつかの有機リガンドの合成に成功した。合成されたリガンドの一部は、Dr.Acharyaとの共同研究のもと、液晶分子との混和性が検討された。また、ナノ金属酸化物粒子と液晶のブレンド構造の研究も展開している。また、金属錯体の表面配列についても検討を進めた。また、酸化マンガンナノロッドの触媒活性についても評価している。
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