2011 Fiscal Year Annual Research Report
森林に関連する伝統的知識と地元住民による参加型森林管理の促進
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10F00788
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
磯崎 博司 上智大学, 大学院・地球環境学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GU Hongyan 上智大学, 大学院・地球環境学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 水管理 / 淡水利用 / 持続可能性 / 生物多様性 / バイオ燃料 |
Research Abstract |
2011年度は、前年度の基礎調査に基づいて、中国における森林関連伝統的知識の実態を分析し、それらの効果的な活用に関する政策課題および実現可能性を検討した。 他方、前年度調査の補充と新たな動向の把握を目的として、中国での追加調査とともに関連する国際会議に参加してヒアリングと資料収集を行った。また、その際に、この研究の途中成果を発表して論議を深めた。同様に、比較分析のために日本の里山の保全管理に関する調査を行い、また、国内で開催される研究会合においても発表と論議を行った。 より広い視野から、生物多様性条約で採択された愛知ターゲットや里山イニシャチブに向けた取組活動についても調査を行い、また、それらに関連して金沢で開催された国際会合において発表と論議を行った。関連して、中国の大学の研究者ともネットワークが広がり、雲南大学、中央民族大学および人民大学が里山イニシャチブの国際パートナー資格を取得する際の手助けを行い、中国における里山の事例調査を行った。これらの分析・検討過程の上に、森林関連伝統的知識を活用した中国における森林管理施策に必要とされる基本項目と政策措置をとりまとめた。併せて、温暖化対策との関連で重視されているREDD(開発途上国における森林減少および森林劣化からの排出の削減)メカニズムとその政策課題についても検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
中国の研究機関との共同研究および里山イニシャチブの国際展開という側面で、当初計画以上に広がりが見られる。
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Strategy for Future Research Activity |
国内外の研究機関との連携と国際展開を主軸にして、とりまとめに努める。
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