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2010 Fiscal Year Annual Research Report

植物におけるRab11コンパートメントの多様化とその機能に関する解析

Research Project

Project/Area Number 10J01076
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

浅岡 凜  東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)

Keywords細胞内輸送 / Rab11
Research Abstract

22年度は主に,多重変異体および優勢阻害変異体の作出と表現型解析,オルガネラマーカーを用いた多重可視化によるRab11コンパートメントの特性解析を行った.
変異体の表現型解析では,raba1a,raba1b,raba1c,raba1dの各欠損変異体を掛け合わせた四重変異体変異体が通常の生育条件において目立った異常を示さないことを受け,ストレス条件下での表現型解析を行った.その結果,塩ストレス条件下において,四重変異体では野生型に比べ強い生育阻害が出ることを明らかにした.そこでさらに,RabAlbの優勢阻害型タンパク質を発現させた変異体を作出し,その表現型を解析したところ,四重変異体と同様,生育が阻害された.これらの結果より,RabAlメンバーの一部が塩ストレス条件下での応答に必要な輸送を担っていることが示唆された.また,優勢阻害型変異体については,四重欠損変異体とは異なり,通常の生育条件においても生育の悪さが認められたため,さらに他のメンバーと重複しながら通常の生育に必要な輸送にも関与していると考えられた.
また,細胞内におけるRab11コンパートメントの挙動について,GFP-RabAlbをGDP固定型(恒常的不活性型)およびGTP固定型(恒常的活性型)に改変したタンパク質を発現する植物を作製し,各種オルガネラマーカーを用いてその細胞内局在を詳細に解析した.GDP固定型RabAlbは,通常よりも大きなサイズの粒状の構造に蓄積し,GTP固定型RabAlbは,ごく小さなドット状の構造と細胞質,根端分裂組織ではさらに細胞膜にも局在していることが分かった.現在,これらのコンパートメントの特性を調べるため,ゴルジ体,TGN,エンドソームなどのオルガネラマーカーや,分泌経路で働くSNAREなどのタンパク質との局在比較を行っている.一連の観察から,RabAlメンバーが,ポストゴルジ網の中でも非常にダイナミックに動くユニークなコンパートメントでの輸送を担っていることが明らかになりつつある.

  • Research Products

    (3 results)

All 2011 2010

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 植物におけるRab11コンパートメントの多様化とその機能に関する解析2011

    • Author(s)
      浅岡凛
    • Organizer
      第52回日本植物生理学会年会
    • Place of Presentation
      仙台・東北大学河内北キャンパス
    • Year and Date
      2011-03-20
  • [Presentation] Characterization of Rab11 Compartments in Arabidopsis thaliana2010

    • Author(s)
      Rin Asaoka
    • Organizer
      21st International Conference on Arabidopsis Research
    • Place of Presentation
      横浜・パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2010-06-07
  • [Presentation] Identity and diversity of Rab11 compartments evolved in plants2010

    • Author(s)
      Rin Asaoka
    • Organizer
      第62回日本細胞生物学会大会
    • Place of Presentation
      大阪・大阪国際会議場
    • Year and Date
      2010-05-21

URL: 

Published: 2012-07-19  

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