2010 Fiscal Year Annual Research Report
イネの鉄応答シグナリング解明のための鉄硫黄クラスター生合成に関する研究
Project/Area Number |
10J02144
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
津釜 大侑 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | イネ / ミトコンドリア / 葉緑体 / 鉄硫黄クラスター / SUFE |
Research Abstract |
1.イネの鉄硫黄クラスター形成に関わる遺伝子の探索 イネの遺伝子のデータベースを利用して、ミトコンドリアや葉緑体における鉄硫黄クラスターの形成に関わると考えられる遺伝子を探索し、発現解析に用いるためそれら遺伝子の配列を取得・整理した。 2.イネの形質転換に用いるコンストラクトの作製 イネのミトコンドリアにおける鉄硫黄クラスター形成に関わる因子について、プロモーター-GUS解析、RNAi法、過剰発現を行うためのコンストラクトを作製した。これらを用いてイネの形質転換体を作出中である。 3.酵母ツーハイブリッド法によるSUFEの相互作用因子の探索・SUFEと物理的に相互作用する因子を探索するため、酵母ツーハイブリッド法の実験系を立ち上げた。 ・系を立ち上げる上で、コントロールとしてシロイヌナズナの三量体Gタンパク質βサブユニット(AGB1)の相互作用因子の探索・同定・機能解析を行った。 ・上の実験系を用いて実際にSUFEの相互作用因子を探索した。モデル植物としての利便性から、シロイヌナズナを用いてcDNAライブラリーを構築し、酵母ツーハイブリッド法に供した。 ・この結果、細胞内物質輸送に関わるタンパク質や脂質代謝に関わるタンパク質、転写因子など、SUFEの相互作用因子の候補として19種類のタンパク質を同定した。 ・これらの因子の更なる解析のため、遺伝子配列や推定される機能、発現に関する情報などをデータベース上で検索し、整理した。
|