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2012 Fiscal Year Annual Research Report

核膜孔ゲルの糖鎖選択的通過を利用した新規マテリアルの創製

Research Project

Project/Area Number 10J02318
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

関口 翔太  北海道大学, 大学院・総合化学院, 特別研究員(DC1)

Keywordsナノ粒子 / 両親媒性ナノ粒子 / 角膜孔 / 細胞膜 / 核移行 / リポソーム / ドラッグデリバリー
Research Abstract

細胞質一核間の物質輸送は、核膜に存在する多数の孔(核膜孔)を通して行われている。この核膜孔は、細胞膜と共に遺伝子導入における障壁として存在し、このために効率的な遺伝子発現が行えないことが知られている。したがって、細胞膜や核膜孔を効率的に通過するマテリアルの作製及びその通過メカニズムの解明は、遺伝子導入における重要課題とされている。本研究は、これまで申請者が作製してきたナノ微粒子をツールとして、細胞膜や核膜孔を通過するマテリアルを作製し、それらの通過メカニズムを解明することが目的である。
研究計画にしたがって、目的であるナノ粒子の核移行性の付与とそのメカニズム解明を達成することが出来た。本年度は更に、遺伝子導入におけるもう一つの障壁である細胞膜を通過するマテリアルの作製を行った。細胞膜は脂質二分子膜で構成されており、その内部が疎水性空間になっていることが知られている。しかしながら、ナノ粒子は一般に親水性であるため、この膜を通過することができない。そこでナノ粒子に、親水性、疎水性の双方に親和性のある両親媒性を付与することで膜の通過が可能になると考えた。作製した両親媒性ナノ粒子は、細胞膜のモデルとして知られているリボソームを、膜陥入によって通過することが分かった。この現象は実際の細胞膜でも観察され、両親媒性ナノ粒子は細胞内に効率的に取り込まれることが分かった。この粒子の細胞膜通過性とこれまでの成果である粒子の核移行性を合わせることができれば、遺伝子導入や核酸医薬へ応用する上で有用な手段となる。この成果は、現在論文としてChemical Communications誌に投稿中である。(S. Sekiguchi et al., Chem. Commun. 2013, in submission)

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 表面分子の運動を駆動力とした細胞膜透過ナノ粒子の作製2012

    • Author(s)
      関口翔太
    • Organizer
      ホスト・ゲスト化学シンポジウム
    • Place of Presentation
      北海道大学(札幌)
    • Year and Date
      2012-05-26
  • [Remarks]

    • URL

      http://chem.es.hokudai.ac.jp/

URL: 

Published: 2014-07-16  

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