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2010 Fiscal Year Annual Research Report

CD160を中心とするT細胞レセプター複合体のHVEMに対する新たな分子認識機構

Research Project

Project/Area Number 10J03326
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

小島 理恵子  九州大学, 大学院・農学研究院, 特別研究員(DC2)

KeywordsCD160 / HVEM / co-receptor / T cell regulation / 構造生物学
Research Abstract

抗原提示細胞上の補助刺激分子HVEM(ヘルペスウイルス侵入仲介因子)は,抑制型の補助刺激受容体であるCD160(BY55)とBTLA(B細胞・T細胞減弱因子),活性型の補助刺激受容体であるLIGHTにより認識され,抑制あるいは活性シグナルを伝達することが知られている.HVEMはこの他にも,LTαや単純ヘルペスウイルス(HSV)の表面抗原であるgDと相互作用することが知られており,多数の受容体または抗原により認識される非常に珍しい補助刺激分子であり,近年注目を集めつつある.
今年度はHVEMとCD160/BTLA/LIGHTとの相互作用を分子レベルで詳細に解析し,HVEMが持つ多彩な相互作用機能を明らかにすることに取り組んできた.すでに報告されているBTLA結合活性を失ういくつかのHVEM変異体を精製し,CD160, BTLAに対するSPR相互作用解析を行った.その結果,若干の程度の差はあるものの、これらのHVEM変異体がCD160の結合にも影響を与えることを明らかにした.このことからCD160とBTLAのHVEM結合領域は,ある程度オーバーラップしていると考えられる.また,LIGHTを精製し,HVEMとの相互作用解析を行ったところ,LIGHTはCD160やBTLAに比べて強い結合を示した.今後はLIGHTとCD160/BTLAとの競合実験を進めていく予定である.また,CD160単独の結晶化,あるいはHVEMとの複合体結晶化について,これまでに化学修飾(メチル化)を含めて様々な条件下で結晶化を試みたが,現在のところ良好な結晶は得られていない.今後,フレキシブルなN末端・C末端領域を同定し,より結晶化に適したコンストラクトを作製し,結晶化を試みる予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All 2010

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 細胞分裂を担う新たな古細菌ESCRTタンパク質CdvAの構造基盤研究2010

    • Author(s)
      小島理恵子
    • Organizer
      第33回日本分子生物学会年会第83日本生化学会大会合同大会
    • Place of Presentation
      神戸国際会議場(神戸市)(ポスター発表)
    • Year and Date
      2010-12-10
  • [Presentation] 細胞分裂を担う新たな古細菌ESCRTタンパク質CdvAの構造基盤研究2010

    • Author(s)
      小島理恵子
    • Organizer
      第33回日本分子生物学会年会第83日本生化学会大会合同大会
    • Place of Presentation
      神戸国際会議場(神戸市)(口頭発表)
    • Year and Date
      2010-12-09
  • [Presentation] 新規ESCRT関連タンパク質CdvAの構造基盤研究2010

    • Author(s)
      小島理恵子
    • Organizer
      第32回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム
    • Place of Presentation
      富山国際会議場(富山市)(口頭発表)
    • Year and Date
      2010-11-29

URL: 

Published: 2012-07-19  

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