2010 Fiscal Year Annual Research Report
新規ペプチドデザインを目指した、ランチビオティック生合成・作用機構の解明
Project/Area Number |
10J03407
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西江 麻美 九州大学, 大学院・農学研究院, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ランチビオティック / ABCトランスポーター / ペプチダーゼ / リーダーペプチド |
Research Abstract |
【背景・目的】ランチビオティックとは異常アミノ酸を含む抗菌性ペプチドの総称である。本研究の目的はランチビオティックの特徴である、異常アミノ酸を任意のペプチドに導入し、安定性や新たな生理活性を付与するランチビオティック工学の創製である。【研究実施状況】(1)ランチビオティック生合成酵素NukM、NukTの解析。NukMのC末端領域(NukMc)は、相同性検索の結果より環化を担っていると予測し、その解析のためNukMcの精製を行った。現在、精製条件の検討が終了し、次年度にその反応特性の解析を行う。NukTはN末端側にペプチダーゼドメイン、C末端側にATP結合ドメインを有する。先の研究でNukTのペプチダーゼ活性はATP存在下のみで機能することをin vitroで証明した(Nishie et al., J.Biosci.Bioeng., 2009)。本研究では、NukTのペプチダーゼドメイン、ATP結合ドメインの活性中心のアミノ酸に変異を導入し、各ドメインの活性を損なうような変異体を構築した。これらを用いた生化学的実験を行うことで、二つのドメインが活性状態でなければペプチダーゼ酵素として機能しないことを証明した。(Nishie et al., J.Biol.Chem., 2011)(2)Nukacin ISK-1の作用機構の解明。Nukacin ISK-1は細胞膜構成成分であるLipid IIを標的とすることが示唆されている(Asaduzzaman et al.Antimicrob. Agents Chemother., 2009)。そこで、Lipid IIを精製後、nukacin ISK-1に対するアンタゴニスト活性を解析した。Lipid IIはnukacin ISK-1の抗菌活性を阻害し、これら二つの分子が相互作用することが示された。
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Research Products
(7 results)