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2011 Fiscal Year Annual Research Report

減数分裂におけるセントロメアの機能性解析

Research Project

Project/Area Number 10J03910
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

荻山 友貴  大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(PD)

Keywordsセントロメア / 減数分裂 / 新生セントロメア
Research Abstract

本研究は新生セントロメアの減数分裂における機能性を解析することで、有性生殖時に必要なセントロメア機能の理解を目指している。「セントロメア」は、核分裂時に染色体を牽引する微小管と結合することで正確な染色体分配を保証する染色体上の領域である。「新生セントロメア」は、本来のセントロメアと異なる染色体上の領域に新規に生成するセントロメアとして知られ、セントロメアの新規形成機構を知るためのツールとして有用である。
昨年度は分裂酵母第2染色体の新生セントロメアが有糸分裂だけでなく、減数分裂においても本来のセントロメアと遜色ない機能を維持している可能性を示した。2年目となる今年度は一部機能欠損を示す新生セントロメアなど、様々な種類の新生セントロメア細胞を作製し、そのセントロメアの機能性について解析した。その結果、有糸分裂において機能的な新生セントロメアは減数分裂においても機能的であることが分かった。新生セントロメアが減数分裂においてセントロメア機能を果たせるという事実は、減数分裂特異的にリクルートされるべきタンパク質群が新生セントロメアにもリクルートされることを示している。新生セントロメア上ではDNA配列に依存することなくセントロメアが形成されているため、減数分裂特異的なセントロメアタンパク質が新生セントロメアにもリクルートされるということはこれらのタンパク質がDNA配列とは無関係に新生セントロメアに集合できることを示す。また今回、有糸分裂と減数分裂の両方に機能することができる新生セントロメアを発見したことで、分裂酵母において新生セントロメアが進化的に保存されうることを証明できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究テーマの第一段階である新生セントロメアの減数分裂における機能性が本年度の研究成果より明らかになったため。

Strategy for Future Research Activity

今年度までの研究成果により、新生セントロメアが減数分裂においてもセントロメアとしての機能を維持していることが分かった。この知見から、減数分裂特異的セントロメアタンパク質が新生セントロメアに正常にリクルートされることが予測されるが、染色体上でこれらのタンパク質がどのような配置をとっているのかが重要である。そこで減数分裂特異的なセントロメアタンパク質の局在をChIP-chipなどの手法を用いて解析する。また、減数分裂過程を減数第一分裂と減数第二分裂に分け、染色体自体を蛍光蛋白質で追跡することで染色体分離が正常に行われているかどうかを様々な遺伝的バックグラウンドにおいて確認する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] The smooth and stable operation of centromeres2012

    • Author(s)
      荻山友貴
    • Journal Title

      Genes and Genetic Systems

      Volume: (印刷中)

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 分裂酵母ネオセントロメアの機能性に対するヘテロクロマチンの寄与2012

    • Author(s)
      荻山友貴
    • Organizer
      第29回染色体ワークショップ
    • Place of Presentation
      ホテルニュー水戸屋(宮城県)
    • Year and Date
      2012-01-26

URL: 

Published: 2013-06-26  

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